読者の方から検査結果をご報告頂きました。その1
- 糖質制限
『中性脂肪が…。 あらてつさんへ 昨日検診行ってきました。 結果はBS 89, Hba1c 4.7でした~ジャーン(*^^)v ところが、中性脂肪がな、な、なんと173でして、3か月前の3倍になっていたのです(~_~;)。 糖質制限食を本格的に始めてから7カ月が経ったのですがケトン体もまだ+でした…。 どこに原因があるのか…ちなみに私159.5センチの43キロです。 食後2時間値の血液検査が中性脂肪値を高くしているのでしょうかねぇ。 でもHb4.7だったのでひとまず安心して、また甘いものをつまみ食いしている今日この頃でしたぁ^_^;』 あんずさん、コメント&ご報告ありがとうございます。 「BS 89, Hba1c 4.7」 超優秀な数値じゃありませんか。 特に、HbA1cが4.7というのは、きちんと糖質制限できてる証拠なので、これは自分にご褒美あげてもいいくらいの快挙だと思います。 でも、つまみすぎると危険ゾーンに突入していてしまうのでほどほどに(笑) で、ケトン体+は尿中ですね。 これは、以前江部康二先生がブログにお書きになっておられましたが、脂肪がきちんと燃焼している証なので、無問題だと思います。 以下、そのときのブログを抜粋させて頂きます。 『尿中ケトン体は、糖質制限開始後3ヶ月~半年くらい陽性となります。その後は、通常は尿中ケトン体は陰性になります。 心筋や骨格筋をはじめ体細胞が、効率よくケトン体を利用するようになり、腎臓のケトン体再吸収も高まるためと考えられます。これは、農耕開始前399万年間の人類の代謝状態と同様になったということでしょう。 例えば、江部康二の血中ケトン体は、2009年で「1426」とか「945」ですが尿中ケトン体は陰性です。農耕前の人類の血中ケトン体基準値も、このくらいだったと考えられます。 ふじさんは、糖質制限開始後8ヶ月経過しても、まだ尿中ケトン体陽性なのですね。血中ケトン体も尿中ケトン体も現在の基準値より高くても、インスリン作用が保たれている限りは生理的なもので正常範囲であり、腎機能への影響は全くありません。 これは、インスリン作用が欠乏しているときの、腎不全を合併することもある病理的な糖尿病性ケトアシドーシスとは、全く異なるものです。 ふじさんと同じように、半年経過しても尿中ケトン体が陽性の人も時々おられます。野菜もごく少量の非常に厳格な糖質制限の場合、半年以上経っていても、血中ケトン体が「3000~4000」レベルのことがあります。このようなときは、尿中ケトン体が陽性となります。 例えば、小児科領域で難治性てんかんの食事療法として「ケトン食」があります。ケトン食は、脂質の摂取比率が総摂取カロリーの75~80%という基準があり、まさに超厳格糖質制限ですね。 この場合、2~3年続けていても常にケトン体陽性です。勿論腎機能にも問題はありません。』 ドクター江部の糖尿病徒然日記 ケトン体と腎臓 2009年09月08日 (火) 江部康二先生、ありがとうございました。]]>