美味しく楽しく糖質制限 美味しく楽しくの幅は?
- 糖質制限
『ありがとうございます。おかげで私も脳みそにシワ増えました(*´∇`*) 「痩せてなかったらもう少し食べれたかもなぁ~」と変にがっかりしたりして。 血糖値測定器がなく、血糖値の上昇を想像しながら食べてたので、とても参考になります。 またまた質問いいでしょうか? 知人で、糖尿を宣告されてからも普通食を続け、薬も飲まずで約20年放置で失明するかもと言われてやっと糖尿治療を始めた人がいます。 それで、ふと思ったんですが、糖尿と宣告されて、普通食で20年もつんだったら、毎日糖質制限食を続けた場合、1月に1食くらい血糖値が上昇したとしても自分の寿命が来るまで糖尿からの合併症にならずに済むと思いますか? 糖質制限食を続けていますが、旅行や、子供と外出した時や主人の実家へ行った時など、どうしても炭水化物を普通に摂取してしまうことがあります。 糖質制限食を始める1か月前までは普通に食べていたのに、今食べるとかなりの罪悪感と寿命が縮まったような気持ちになります。実際体がだるく感じることもあります。 それと、糖質制限ではお菓子は禁止になっていますが、おかき1枚”糖質5g”と記載の場合、血糖値が20くらいの上昇なので、昼食後3時間後くらいなら1枚ぐらいなら食べても大丈夫なのでしょうか? お菓子は、1枚でやめることができないから禁止なのか、それともお菓子は同じ糖質5gの野菜を摂取した時より血糖値の上昇が大きいから禁止なのかどちらでしょうか? 旅行に行った時など、ご当地スイーツ一口パクっと楽しみたいなぁって思うことがあります。 糖質制限食を長く楽しく続けるためにゆるめれる範囲を知っておきたいのです。続けての質問で申し訳ありませんが、あらてつさんのご意見お伺いしたいのでよろしくお願いいたします』 小福さん、いつもコメントありがとうございます。 このご質問にお答えする前にひとつ。 このお知り合いの方は、たまたま20年の間合併症が発症しなかっただけで、みんながみんな20年もつとは言えません。 合併症が出る年数は、個人個人によって違いますし、合併症に至る経過も、その方その方によって違います。 加えて、失明の危険を宣告されておられるほど症状が進んでいるということは、他の合併症が進行している可能性が多々あります。 糖尿病は、自覚症状の無いまま深く静かに体を蝕んでいき、気がついた頃には手遅れになっているケースが多いです。 「サイレント・キラー」と呼ばれる所以です。 江部康二先生も私も、「美味しく楽しく糖質制限」がモットーですが、大前提として、上記したことは常に念頭に置いてます。 ですから、「糖尿と宣告されて、普通食で20年もった」という認識は、お捨てになった方がいいというのが私の考えです。 そこを踏まえて、お答させて頂きます。 毎日、きっちりと糖質制限が実践できていて、血糖コントロールが良好なら、月に一回くらいなら、少々糖質を食べたって、まあ、いいんじゃないかなぁ~と私は思います。 糖質制限は、カロリー制限に比べると、制限される幅が少ないですが、それでも「食べるものを制限」されることに変わりはありませんから、ある一定の我慢が必要です。 糖質制限に限らず、食事療法は、続けてこそ意味があります。 あまりにストイックにやると、途中で挫折なんてこともあり得ます、というか、実際に挫折した方を何例も見てきました。 そうなってしまうと素も子もないので、普段は糖質制限に取り組みつつ、たまには息抜きでいいのではないでしょうか 以前にも、旅行先でのスイーツのコメントを頂いたときにも書きましたが、普段頑張ってる自分にご褒美で、旅行に行った時とか月に一回くらいなら、少々ハメを外してもいいのではないかと。 ただ、糖質を食べる前か後にグルコバイやベイスンを服用するとか、一回で大量に食べすぎないとか、食べた後はちょっとそこらを歩くなどの対策はしといた方がいいと思います。 あとお菓子が禁止されてる理由は、単純に糖質が多いものが大多数だからです。 例えば、ショートケーキ1個分に含まれる糖質を野菜で摂ろうとしたら、食べきれない量の野菜になります。 なので、ショートケーキを一口だけで止められる、若しくは、おかき1枚で止められるのなら、ご自分の血糖の上昇と照らし合わせて食べてもいいんではないかと思います。]]>