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機能性低血糖症と糖質制限の取り組み方

  • 糖質制限

『あらてつさん、初めまして! 最近、糖質制限を知りまして、江部先生のブログ経由で訪問させて頂きました! あらてつさんは、文章が非常に理路整然としていて分かりやすいので、最初、お医者さんかななんて思ったのですが、スタッフと知り驚いています。 実は、糖質制限について質問させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか。 お忙しい中を申し訳ありません。 私の場合、糖尿病ではなく機能性低血糖症なのですが、食後高血糖(&糖毒による悪循環)の心配はないわけですから、糖質制限は、毎食を通して少しゆるめでも良いですよね? (主食抜きだけど、副食に関しては、サラダのクルトン、山芋おろし、味噌汁のジャガイモ少々くらいは可、みたいに。) 糖質の総量を減らせば、その分、膵臓への負担が減って、機能回復&病気予防になるのかな、なんて単純に考えているのですが・・・。 それとも、一日のうち、一食でも二食でもいいから糖質を徹底的に抜く!というのがこの食事法のミソなんでしょうか? どうしても食べたいというわけではありませんが、小さな点にまで神経とがらせるのは辛いな~と感じています。』 非・糖尿人さん、コメントありがとうございます&ようこそあらてつのブログヘお越し下さいました。 さて、ご質問の件ですが、機能性低血糖症について、まだまだ勉強不足なので、取るもの取り敢えず江部康二先生のところにお邪魔致しまして、ご教授いただいてきました。 はは~ん、なるほど~となんやら「機能性低血糖症」が分かったような気がするのですが、にわか知識であんまりいい加減なこと書けませんので、私の理解の範疇で書かせていただきますね。 で、まずは、 「私の場合、糖尿病ではなく機能性低血糖症なのですが、食後高血糖(&糖毒による悪循環)の心配はないわけですから、糖質制限は、毎食を通して少しゆるめでも良いですよね?」 ですが、非・糖尿人さんがあげておられた例くらいの程度のゆるさなら、問題ないかと思います。この程度なら、私も食べてますし…。 次に、 「糖質の総量を減らせば、その分、膵臓への負担が減って、機能回復&病気予防になるのかな、なんて単純に考えているのですが・・・。」 これはもう仰るとおりで、糖質の摂取量を減らせば、その分、血糖値の急な上昇が抑えられますので、追加分泌のインスリンも少なくて済みますし、膵臓への負担も軽くで済みますね。 特に、機能性低血糖症の方は、糖質を摂ると追加分泌のインスリンが過剰に出すぎ、その結果、今度は血糖値が下がりすぎて、低血糖になる場合が多いとのことなので、その原因となる糖質を減らすに越したことはないです。 ただ、 「それとも、一日のうち、一食でも二食でもいいから糖質を徹底的に抜く!というのがこの食事法のミソなんでしょうか?」 とも関連してくるのですが、何事も極端はいけません。 例えば、一食どこかで糖質を30g食べて残りの二食を食べないよりは、三食10gずつ食べた方が、急な血糖値の上昇は起こりませんし、グルコーススパイクも小さくて済みます。 食後の血糖値が200mg/dlを越えれば、即座に血管内皮を障害します。 また、グルコーススパイクが大きければ大きいほど血管は障害されますし、このことが様々な病気を引き起こしている原因と考えられます。 糖質制限のミソは、糖質の摂取を減らし、この血糖の上下動とグルコーススパイクを抑えることにあります。 ですから、なるべくなら糖質量が平均的になるように、食事を組み立てられた方がよいかと思います。 「小さな点にまで神経とがらせるのは辛いな~と感じています。」 これはもう仰る通りで、厳密に糖質制限に取り組んだはいいけれど、ガマンのしすぎで途中で挫折、やけになって糖質ドカ食いなんてなると、何をやってんだかわからなくなります。 なので、まずは主食を抜くところから、大枠で糖質制限を始めていかれると良いのではないでしょうか。 そうしますと、続けていくなかで、「あ、これくらいなら低血糖にならないし体調いいな~。」とか、ご自分の体調と糖質量との兼ね合いがわかってくるかと思います。 兼ね合いがわかればしめたもの、あとは美味しく楽しく糖質制限!です。 そうそう、最後になりましたが、細かい症状が分かりませんので、くれぐれも主治医の先生としっかりご相談の上、糖質制限に取り組んでくださいね~。]]>

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