漢方治療と漢方煎じ薬と花粉症のお話
- 漢方
8kmと数字だけ言われてもピンとこないのですが、取り合えず黄砂が多かったんでしょう、たぶん。朝ベランダに出たら、手すりの上に見事なくらい砂状の物質がたまっていましたから。
恐らく、杉の花粉も混ざっているのは間違いないこの「砂状の物質」、こいつを吸い込んでるかと思うと、ゾッとするのは私だけでしょうか。少々気味が悪いあらてつです。
さて、私の周囲では、これまで花粉症になったことがないと仰る方が、花粉症の症状でえらい苦しんでおられます。
かくゆう私も、昨年、一昨年と花粉症の症状が出ず、これで30数年苦しんだ花粉症とオサラバできた!と喜んでいたのですが、月曜日くらいから鼻水鼻詰まり目のかゆみが出てまいりまして、認めたくはないのですが、花粉症持ちに逆戻りしてしまいました。
でもね、私が症状でだしたのって、黄砂が大量飛散しだした時期とぴったり一致するわけですよ。それまでも花粉は猛烈に飛んでましたが、症状出ませんでしたから。
三年ぶりの花粉症、黄砂も絶対に関係していると私は確信しているのですが…。
ま、黄砂は取り合えず置いておくとして、私の周囲の花粉症で苦しんでいる方々のうち、漢方で治したいと仰る方がおられまして、数名高雄病院を紹介しました。
その中に、おなじみSじむさんこと、京都西院ボクシングジムの鈴木会長がいらっしゃいます。
昨年も花粉症のシーズンに高雄病院に来られて、漢方薬で乗り越えられたわけですが、今年もひどくなる一方の症状に、またまた受診されたわけなんですね。
で、漢方治療と言いますと、民間療法の延長で、なんだか胡散臭いイメージを持たれている方がけっこうおられますが、全然そんなことはございません。
最近、個人個人に合わせた処方というのがしきりに言われますが、漢方では、そんなことは4000年前からやっております。例えば今回話題にしている花粉症にしても、ただ単に鼻水や鼻詰まりなどの症状だけを診るのではなく、その人その人の体質やらを診て、生薬を合わせて処方します。
まず診察に来られた方の脈を診て、舌を診て、それからお腹を診て、その人の体質と症状に合わせて生薬を組み合わせ、漢方薬が完成します。
こうして処方された漢方薬は、、たとえば同じ花粉症でも、Sじむさんに処方される漢方薬と、私に処方される漢方薬では、全く内容が違います。
いうなれば漢方薬とは、個人個人に合わせたスペシャルブレンドで、この生薬の組み合わせが、漢方医の腕の見せ所だそうです。
で、この生薬をぐつぐつ炊いて煎じ薬にして飲むのですが、Sじむさん、昨日診察に来られたわけなんですけど、診察して下さいましたドクターから、「煎じを出しておきました。」と後からお聞きして、いささか心配になってメールしました。
「煎じ薬が出たそうですけど、大丈夫ですか?」
返ってきたメールに
「診て頂いた先生に大変失礼で申し訳ありませんが、もう一度診察に伺って、こな薬を出して頂いていいでしょうか…。」
心配した通り、煎じ薬が飲めなかった様です(笑)
江部康二先生のブログにもありましたが、煎じ薬、すっごい効くのですが、めちゃくちゃマズイです。
やはり高雄病院に診察に来られた方の中には、煎じ薬が飲めない方もおられます、はい。
でも、ご安心を。
高雄病院では、エキス剤といいまして、煎じ薬を粉状にしたものや、カプセルにしたものも処方しております。漢方による花粉症治療を受けてみようと希望される方は、
高雄病院(075-871-0245)
高雄病院京都駅前診療所(075-352-5050 )
に是非ともご相談くださいね。
そうそう、Sじむさんにもカプセルの漢方薬を処方し直して頂きました(笑)
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