バターとマーガリン、マーガリンの方が体に良いのウソ その2
- 糖質制限食とアブラについて
前回、「マーガリンの方が体に良い」の根拠として上げていたコレステロールについての認識が、すでにおかしいなんて話を書きました。
今回は、「飽和脂肪酸が悪玉コレステロールを増やす」のウソを考察です。
飽和脂肪酸というのは、バターや牛脂、ラードなどに含まれる、いわゆる動物性脂肪の主成分です。
巷間、「動物性の脂は体に悪いから植物性油を摂りましょうね。」と言われてきまして、「マーガリンの方が体にいいです。マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が問題にされてますが、悪玉コレステロールを増やす飽和脂肪酸が多いバターの方が危険です。」ってな主張の根拠となっております。
ここでちょっと考えてみましょう。
今言われているコレステロールの話が、根拠のない誤解と利権によって生まれた話は、前回書きました。
そうすると、「動物性脂肪って、本当に世間で言われてるほど体に悪いの?」って、自然と疑問に思いますよね。
そうです、この動物性油脂が体に悪くて植物性油脂が体にいいなんて、実はなんの根拠も無い大きな誤解なんですね。
ただね、長年にわたり刷り込まれた知識とイメージって、なかなか抜けないものでして、例えば「ラードってそんなに体に悪くないよ。」といってもなかなか信じてもらえません。
では、そんな方々にお聞きしたいのですが、動物性油脂が体に悪い、その根拠と実証をどなたか教えてください。
この質問、糖質制限食に批判的なドクターや栄養士さんにもしてみましたが、誰一人として納得のいく答えをしてくれた人はいませんでした。
これ、前にも書きましたが、もちろん物事には限度ってもんがあります。毎日毎日バターやラードを1キロも2キロも食べてりゃ話は別ですが、普通の食事量の方が、普通に食べる分には、全然問題ないです。
現に私なんか、一般的な方よりも遥かに動物性脂肪を摂りますが、血液検査の結果、コレステロールや中性脂肪など、見事なくらい正常値です。
動物性脂肪が悪玉コレステロールや中性脂肪を上げるなら、私の数値も上がってなきゃおかしいですよね。
このことでも、なんの根拠もない過去の常識がまかり通ってることの怖さがよくわかります。
<つづく>
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