糖質制限と小麦全粒粉
- 糖質制限
③この前 店で 全粒分小麦粉を見つけました 普通の小麦粉を使うより 制限の効果はありますか 小麦全粒粉ですが、読んで字のごとく、小麦を丸ごと粉にした小麦粉です。18世紀に小麦の精製技術が発明されるまで、一般的に使われていたそうです。 で、結論から言いますと、糖尿病を発症されていない方なら、ある程度効果はありますが、すでに糖尿病を発症されている方には、糖質制限的な効果はありません。 では、小麦全粒粉と普通の小麦粉は、ナ二が違うのかと申しますと、小麦全粒粉は、外皮以外は全部粉にします。分かりやすくお米に例えると、玄米みたいなもんです。 薄力粉や強力粉といった通常の小麦粉の場合、精製の段階で小麦の外側を削って粉にします。これも、玄米を精米して白米にするのと同じですね。 ですから、同じ重量の小麦全粒粉と小麦粉を比べますと、精製されていない小麦全粒粉の方が、お米では「ぬか」にあたる部分がそのまま含まれているため、食物繊維やらが多く、その分、糖質含有量が低くなります。 なので、重量が同じなら、小麦全粒粉は、普通の小麦粉より糖質含有量が少ないので、その分血糖値は上がりませんが、糖質が含まれていないわけではないので、食べた糖質分だけ、血糖値は上昇します。 上記に加え、精製すると粉の表面積が大きくなり、消化酵素が結びつきやすくなって、消化吸収が良くなります。なので、通常の小麦粉は、小麦全粒粉に比べ、血糖値を一気に上昇させてしまいます。 小麦全粒粉は、精製した小麦粉に比べると、消化吸収のスピードがゆっくりなので、急激な血糖値の上昇は起こりにくいです。 でも、上記しましたように、最終的には糖質を摂ることに変わりはありませんので、食べた糖質の分だけ血糖値は上がります。 どうしても主食をやめられない方は、一日一食だけ玄米や小麦全粒粉などの、未精製の炭水化物なら、食べることも已む無しです。いわゆる「スタンダード糖質制限」ですね。 糖質制限は、続けてこそ意味があります。なので、あれもダメこれもダメとなってしまうと、結局は挫折してしまいます。 なので、糖尿病の方や肥満、メタボの方には糖質制限を 、その中でも、取り組まれる方の状況に合わせて「スーパー糖質制限」「スタンダード糖質制限」「プチ糖質制限」と選んでいただき、また、糖尿病、肥満、メタボ、その他生活習慣病の予防や、アレルギー疾患には、精製炭水化物を控えた食事が良いでしょう。 こころさんも、上手に小麦全粒粉などを糖質制限に取り入れて、「美味しく楽しく」糖質制限を実践してみてくださいね。]]>