糖質制限とは?

糖質制限とは(ダイエット編)

糖質制限とは?(糖尿病編)で、

「糖質を制限すると肥満ホルモンが出ないので太りにくくなる」と、糖質制限で痩せる理由を簡単に説明しました。

ここでは、なぜ糖質制限がダイエットに効果的なのか、もう少し詳しく解説して行きましょう。

もともと人間の体は、脂肪を日常的に燃やしてエネルギーとしています。

本を読んでいるとき、歩いているとき、家事程度の運動量でしたら、本来使われるべきエネルギー源は脂肪です。

ですが、現代人は糖質を過剰に摂取しているので、本来燃えなければならない脂肪が燃えずに、皮下脂肪としてどんどん溜まってしまってます。

では、なぜ脂肪が溜まるのでしょうか?

食べ物で摂った栄養素は、体の中で燃える順番が決まっており、

1、アルコール
2、糖質
3、脂質
4、タンパク質

となっています。

常時お酒を飲まれている方は、そうそうおられないと思うので、1のアルコールはおいといて、例えば、食パンにバターを塗って食べるとします。

一般的によくあるこの組み合わせだと、糖質+脂質を一緒に食べることになるのですが、これだと、食パンに含まれている糖質が先に使われて、バターの脂質は使われません。

しかも、使われずに余った食パンの糖質は、糖尿病編で出て来たインスリンによって脂肪に変えられ、使われなかったバターの脂質と一緒に溜め込まれてしまいます。

具体的な数字を挙げましょう。

「朝は食パン一枚しか食べてないのに、全然やせない!」と仰る方がいるとします。

七訂栄養成分表によると、食パン一枚の糖質量は、約30gとされています。

バターにはほとんど糖質がなくて、重量の約80%が脂質です。

食パン1枚にバターを10g塗って食べるとして、糖質と脂質に限って単純に計算しますと、糖質1gで4kcalなので、30×4で120kcal、脂質は1gで9kcalなので、8×9で72kcalの熱量になります。

お昼食べるまでに、これだけのエネルギーを消費しきれるのか?

答えは、微妙です(笑)

仮に、デスクワークで消費するカロリーが、1時間で79kcal(厚生労働省:第3回運動指針小委員会 資料より)とされていますから、2時間だと158kcal。

一応、朝食べた糖質の分のエネルギーは何とか消費できるし、バターの脂質も消費できそうです。

ですが、この計算は、25歳の女性を基準に算定してるそうで、これが35、40歳、50歳と年を重ねてきますと、筋肉量もどんどん減ってきますので、基礎代謝も下がり、消費するカロリーも減ってきます。

すると、午前中だけでパン1枚+バターのエネルギーを消費できないどころか、そうなると先ほど書いたように、「食パンの余った糖質が脂肪に変化したもの」に「バターの脂肪」がそのまま上乗せされ、皮下脂肪となってしまいます。

この話を、当店の女性スタッフ達としていますと、

「え~、朝からちゃんと掃除やらして体を動かしてるのに~」

いえいえ、掃除なんて1時間やったって134kcalの消費に過ぎません。

こんなの、ご飯を半膳食べたら帳消しになります。

しかも、掃除の時間を聞いたら、五分だそうです(笑)

よく、「動いてるのに痩せない!」と仰る方の運動量を聞いてみると、皆さん、こんな感じです。

私も、家では掃除に洗濯、炊事にと、家事全般毎日やっておりますが、これらの消費カロリーはたかがしれてます。

朝食の食パン1枚程度でこれですから、これがお昼や夜になるとどうなるかは、もはや言わずもがなでしょう。

この運動量の少なさで、昼食、晩ご飯で一般的な「糖質+脂質」の組み合わせ、いわゆる「おかずとごはん」の食生活をしてますと、先程のパンの例のように、どんどん脂肪が溜め込まれる一方になります。

ところが、糖質制限を行うと、体内に糖質が入ってこないわけですから、燃える順番の3番目、脂肪がちゃんと燃えて体脂肪が減り、ダイエットに効果的、というわけです。

ただし、脂肪が燃えてくれるとは云え、消費する以上に食べれば蓄えられてしまいます。

くれぐれもご注意ください。

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